1か月以上も前のことになりますが、バルト三国から帰国した日、1通のメールがポーランドから届きました
プログラムの最終確認、「あなたはこのプログラムで承諾してくれますか?」という内容でした。
ここに至るまでになんと約1か月かかったのです。
プログラムは自分で決めるものですが、今回、プログラムのテーマを指定されたリサイタルがひとつあるのです。
「夜」をテーマにプログラムを組むよう依頼されました。しかも曲も指定されたものが多かったのですが、その時から3ヶ月で他の曲を準備しながらの新曲のラヴェルは不可能…というわけで交渉に入ったわけです。
お互いに何度か案を出し合ってやり取りを重ねて、この時の最終決定に至るまでになぜ1か月もかかったのか!?
ずっとやり取りをしていたわけではないんですよ。
それは、向こうが休暇に入るからなんです・・・・
「では今から休暇なので、返事は2週間後です。」みたいな。。。
やっと休暇が終わって返事来たと思ったら、また休暇。
さすがヨーロッパです(笑)
さて、ここのテーマが決まっているプログラムを全てのリサイタルで弾けばいいのですが、やはり自分のプログラムを、別のリサイタルでは組みたい。
そこで、今回の演奏旅行では、プログラムを2種類用意することになりました
自分のプログラムと、「夜」のプログラム。
自分のプログラムは早々に決めていたのですが、なんせ「夜」プログラムが決まらないのです。2種類のプログラムとはいえ、できるだけ負担は少なくしたい(曲を重ねたい)ので、兼ね合いもあるし、限られた時間の中で自分がどこまで準備できるかというのを見極めなければなりません。
そして、その1か月の交渉の間に
シマノフスキ / マズルカ(4曲) → 去年弾いたのでさらい直し → 不要
ラヴェル / 夜のガスパール → 無理なのでラヴェル「鏡」に変更 → 「鏡」の中の2曲 → 私の希望通りプログラムに入れない
ラフマニノフ / 楽興の時 → 要る → 要らない → 要る
と迷走
あああ、不要になった曲を練習してしまった時間がもったいない
3か月しかないのだから少しでも効率よく練習しないといけないのに、もう泣くしかないです
自分で決めたプログラムも結局は変更することになってしまいましたが(かなり残念)、今考えられる最大限自分が弾けるプログラムに落ち着きました
★主要となる自分のプログラム
ドビュッシー / 映像 第2集
シマノフスキ / 「仮面劇」 Op.34
ラフマニノフ / 楽興の時 Op.16
★テーマ「夜」のプログラム
シューマン / 「幻想小曲集」より「夜に」
映像第2集
シマノフスキ / 「仮面劇」より「ドン・ファンのセレナーデ」
重なっている曲はありますが、全曲通して弾くと1時間45分かかるプログラムの用意となってしまいました。
この2種類のプログラムに決まりましたが、場所(地域や雰囲気など)によっては、これら全曲の中から自由に曲を組み合わせて演奏します。
とにかく、弾き込むのみですね
すでに10月14日の出発まであと1か月ほどです・・・