ピアノのお散歩

ピアニスト北中綾子のブログです。音楽やピアノのこと、趣味や日々のことを思いつくままに綴っています。

ピクル先生ご夫妻とともに

先日のリサイタルが終わってから、友人と食事をしたりお花見に出かけたりと春休みを楽しんでいます

そして先月末から今月にかけてポーランドからピクル教授が来日されました

毎回そうですが、今回も響きの作り方、表現の変化、歌い方、様々なことが詰まった熱いレッスンが朝から晩まで行われました。

その他にも私の家で受講される方が来られたので、3日間に渡り通訳で付き添いました。

通訳しながら先生の音楽に対する厳しい姿勢をひしひしと感じ、先生の指導法も傍で見ていられるので、私自身もとても勉強させてもらっています

今回は初めて奥様も同行されました。桜のいい時期ですね~!

私は留学中に奥様のマリアにも大変お世話になっています。(昨秋の演奏旅行時ももちろんお世話になりました。)

何かあれば相談し、段取りを整えてくれたり対応してくれたので、マリアなくして生活できなかったと思います。マリアにも心から感謝しているのです。そのマリアがうちに来てくれるのでとても張り切って夕食も準備しました

豚バラ肉をワインとトマトでコトコト煮込んで、チョコ生地&アールグレイ生地のバターケーキも焼きました

夕食はビールで乾杯後、とっておきのワイン、そして恒例のウォッカ

今回先生が持って来て下さったのはオギンスキのウォッカ。オギンスキもポーランドの作曲家で、ポロネーズなどピアノ曲が知られています。

これでウォッカショパン、パデレフスキ、オギンスキが揃ったので、あとはシマノフスキがあれば完璧なのですが(笑)

「探しとくよ。」と先生。

ちょうど10年前です、私がポーランドへ留学したのは。

もうそんなに時間が経ったんだね信じられないねと言い合いながら、この10年間という時間に皆で乾杯しました

こうして今でも先生と乾杯できる・・・とても恵まれた環境だと思います。

私の音楽家としての原点を築いてくれたポーランドでの時間。10年前の今頃は住む家も見つかって徐々に生活環境も整い、学校でも馴染み始めた頃でした。その時に感じていたことなどが、ふつふつと思いだされます。

音楽面だけでなく異国での生活面も先生ご夫妻には支えて頂きました。

その時の思い出話から音楽の話、楽しいことも色々と話題は尽きませんでした

それから先生のショパン/ポロネーズ全曲を収録したCDがついに完成しました

待っていたんですよね~これからじっくり聴いていこうと思います。

さて、まずは来月の連弾でのコンサートの準備にかかりますが、新しいプログラムも決めたのでまた新たな気持ちでピアノと向き合っていこうと思います