思い立って敦賀へ。
私が関わっている事の関連で、もともと敦賀ムゼウムは行きたかったのです。帰省した帰りに寄ろうとしていたのですが、帰省自体がなくなったので単独で日帰りで行くことに。
福井は3回目です。早朝に出発!
意外と早く行けるのに名神高速の工事による渋滞で、思ったより時間がかかりました。
人道の港 敦賀ムゼウム。
大正から昭和初期にかけての建物を復元した建物だそうです。移転して昨年オープン。
ポーランド孤児と、ユダヤ難民とのことが紹介されている博物館です。
ポーランド孤児の当時の日記、写真、証言などエピソードもたくさん紹介されていました。
そもそも孤児として日本へ行くことになった経緯には思わず涙してしまいそうです。親から子どもだけでも助かるようにと、十字を切って送り出されたことが親との最後だったとか。
日本では当時の人々が手厚く孤児たちを迎え入れた様子がよく分かります。周囲からもたくさんの寄付もされたようで、寄付のリストには、「温かいスープ」「ビスケット」「五色豆」など様々なものがありました。
唯一の不幸といえば、腸チフスに罹っていたポーランドの子供から日本の看護婦さんにうつってしまい、その方は亡くなったこと。
現代では、阪神大震災の時に、恩返しとして今度は日本の子供たちをポーランドに招待した経緯も証言を交えて紹介されていました。
それから、ユダヤ難民についての展示。
杉原千畝の肉声インタビューにはずっと聞き入ってしまいました。ひょうひょうと話されていますが、すごい時代ですよねえ。
杉原千畝だけでは押し寄せるユダヤ人を助けることは叶わず、日本の通貨ビザを発給するには行き先の第三国のビザが必要ですが、そのために「キュラソービザ」を貰ってきていたので可能だったとのこと。
杉原千畝のビザと共に色々な方が関わってユダヤ難民が逃れてきたのですね。敦賀の街で見かけたユダヤ人の様子なども、当時の人々の話として紹介されていました。
映像もじっくり見たのでかれこれ2時間くらいいました。
館長の西川さまにお会いして、色々とお話もお伺いすることができました。
館長さんや職員さんお勧めのお店へ。いつも行列だそうですが、今日は空いてるよとのことで、外で少し待つと入れました!
海鮮丼美味しい!!!
気比神宮(けひじんぐう)へ。
大鳥居。(重要文化財)
日本三大鳥居のひとつだそうです。
外拝殿。
ここでおみくじをひいた海太郎。「中吉とか半端なのが出てもねえ!笑」と言っていたのですが、ちゃんと「半端な」中吉が出ました。
廻廊。美しいですね。
松尾芭蕉。
おくのほそ道で訪れたのだとか。
長命水。亀ですね。
老舗のお菓子屋さん「紅屋」を見つけて入りました。
目当ては求肥昆布(ぎゅうひこんぶ)。
羽二重餅は福井の名産だけど求肥昆布は敦賀の名産と説明してもらって、試食もさせてくれました。求肥は早朝から作って14時くらいに出来上がるそうです。
お勧めされたので、両方買いました!
今は観光客が少ないけれど常連さんが楽しみに来られるし作り続けますとのこと。
美味しい和菓子は何よりいい材料が絶対に必要だと仰っていました。
市立博物館へ。
大和田銀行本店だった建物で、重要文化財です。
展示は敦賀港の歴史などが紹介されています。
敦賀はウラジオストクからの定期航路もあったし港町として栄えたのですね。
銀行時代のカウンター。
3階のかつての食堂。
赤レンガ倉庫へ。
残念ながら曇っています。
海水浴場として人気だそうです。海を見るとなんだか懐かしいです。
松の間から浜辺と海が見えて素敵です。
さて帰ろうかとナビをセットしたものの、まだ時間あるよ!となり、少し車を走らせて、最後に西福寺(さいふくじ)へ。
御影堂(重要文化財)
渡り廊下が池の上に建っています。
国指定の名勝庭園。
四修廊下。阿弥陀堂から御影堂へ行く廊下です。他にないとても貴重な建造物とのこと。
敦賀を堪能しました!!
貴重なものも多いし、歴史もあるし、色々と魅力を知った日でした。
名神高速は帰りも大渋滞。特に帰りは時間がかかり、途中のサービスエリアでカレーパンを買って晩ご飯に。早く進まないと夜間通行止めにもかかってしまうので、ちょっと焦りました。
思ったよりだいぶ遅い帰宅になりましたが、無事帰宅できました。