さかい利晶の杜で企画展「茶のうつわ」が開催されているので、行ってみました。
さかい利晶の杜。
スターバックスが隣にあり、レシートを持って行くと入館料が2割引とのことで、まずはコーヒーを飲みました。お昼ごはんを兼ねて、サンドイッチも。
ちょうど「堺まつり」も開催されていて、とても賑わっています。
受付でお茶室見学を申し込み、その時間までに館内を見学。ボランティアガイドの方に案内して頂きました。
利休というのは、「利=賢い」、でも賢すぎるのを表に出すと危ないから「休んで」おけという意味らしいです。
一通り利休について、また当時のお茶のことなどを学んだあと、企画展のお茶道具の展示へ。
そして与謝野晶子の展示の説明を受けている間に時間が迫ってきたので少し駆け足に。
さて、次は予約していたお茶室見学。
まずは、さかい待庵(たいあん)。
千利休が作ったとされる国宝・妙喜庵待庵を復元したお茶室。利休作の唯一現存しているものだそうです。わずか2畳のお茶室ですが、屋根に勾配があり、狭さを感じさせません。かえってこの狭さが心地良くも感じます。(ここは撮影禁止でした。)
その次は、無一庵。
豊臣秀吉が開催したお茶会で、利休が作ったとされるお茶室を復元したものです。
こちらは四畳半。
たくさん楽しめました!
千利休は、この前京都の「古田織部美術館」へも行ったので、最近触れることが多いです。この美術館では千利休と古田織部を比較して展示してあって、面白かったのです。
ここから少し歩きました。
途中「昆虫食自販機」に遭遇。気持ち悪いのでさっさと通り過ぎましたが、海太郎が面白がって写真を撮ってずっと眺めていました。それなら食べてみるといいのにそれは嫌だそうです。色んな自販機があるのですねえ。
それはともかく、今日は暑いですがとってもいいお天気で、歩いていて爽やかな気分になれます。
重要文化財の山口家住宅。
ここでもボランティアガイドの方から説明を聞けました。
多くの住宅が全国に残っていますが、その中でもここは江戸時代初期の頃で、非常に珍しいそうです。
太平洋戦争の空襲でも奇跡的に残ったとか。
ここは土間。最初は庄屋さんであったそうで、米俵を置くために土間が広いのだそうです。
そろばんが置いてあったので、お商売をされていたのでしょうか。
ここでもお茶室。
楠の一枚板の廊下。
このような材木を手に入れて廊下にできるということは、相当な財力があったと想像できますとのことでした。
広いお座敷。お客さんを出迎えるためのお部屋だそうです。
枯山水のお庭。
ぶら下がっていて可愛かったです。
床の間。
ここからまた少し歩きます。途中、道が狭いですが古い町並みも見ることができました。
堺は古墳の頃からずっと絶えず歴史が続いているのだとの説明を思い出しながら歩いていました。
最後に、清学院。
ここでもボランティアガイドの方からの説明がありました。
ここは寺子屋としても使われたお寺。
日本で初めてチベットへ渡った河口慧海の紹介。近くに生まれ、この寺子屋出身だそうです。経典を求めて鎖国中のチベットへ日本人であることを隠して渡ったそうで、その時のことは「西蔵旅行記」として本で出ています。
自分で見ても面白いですが、こうしてガイドの方々から色々と教わると、詳しく知ることができて一層面白いですね。どの方もフレンドリーで、とても楽しかったです!