2日目の朝はホテルの部屋でパンを食べて、出発。
あがたの森文化会館。大正時代に建てられた洋風建築で、旧松本高校だったところです。
重要文化財ですが、耐震工事中でこの本館は内部見学ができませんでした。
天井が素晴らしい。
あがたの森公園へ入ります。この門は当時のままに再建されたもの。
朝の散歩が気持ちいい。
紅葉も。
煙突が素敵な講堂ホールへ入ります。
事務所へ寄って、現在どこが見学できるのか尋ねてみたところ、普段見学ができないこの講堂ホールで水石展を開催中なので行ってみることをお勧めされました。
シャンデリアもすごい!
松本市芸術文化祭で水石展。
ピアノも置いてあって、ここで演奏できたら気持ちいいだろなあと思いました。
こういう芸術的な石を探して鑑賞するという世界。様々な石が並んでいて、大自然を感じます。これは「段石」と名がつけられていました。
初めて鑑賞しましたが、色々な世界があるのですね!
素敵な窓。
さて、ここから車で少し移動します。
やってきました松本城!!!
わくわく。
凜々しい姿を見つめます。
国宝松本城。
なんて素敵なお姿。
券売所で大混雑を知りました。
それでも入るしかないので、黒門から入ります。
40分待ちの長蛇の列。
お城よ待ってて。
これはゆっくり眺めておくようにとのことかしら。
そんなわけで、だんだん近づいていく松本城をどうぞ。
左手前の建築物は月見櫓。
月見櫓が増築されたのが分かりますね。
やっと入れる!!
城内。
狭間もあります。
窓がない暗い部屋。
お城は外からは五重、でも内部は6階です。窓がないので、この階があることが外から分からないのですね。
最上階へ来ました!ここは戦の時に周囲の様子を見るところだそうです。
天井を見上げると、太い梁が井の字形で組まれて四方に出ています。
ちなみに大混雑で天井しか写せません。
この天井には二十六夜神という神様をまつらています。
本丸御殿跡。奥には山々が見えます。
お堀。
また地上へ下りていきます。
写真では人が映り込んでいないものを選んでいますが、実は大混雑。
一番上の階からなかなか下りられませんでした。
階段も当然ながら急で狭いのですが、対面通行ですし、譲り合いというか押しのけ合いのような感じで上がったり下りたり。
じーと並んで待っていてなかなか進まないだけでも、むむむと思っているのに、警備の方が、そこで立ち止まらないように、階段で滑らないように、などなど声を張り上げて注意している声が耳についていました。
そしてその瞬間、前を行って階段を下りていた海太郎が、足を滑らせて落下していきました!
あーっ!!!という周囲の声に、「大丈夫ですか!!」と警備員。
「大丈夫大丈夫。ほら、ぼく普段あまり注目浴びないけどさ、今注目浴びたよね。」と謎のドヤ顔の海太郎を横目に、
「階段の先に足を置かないでくださいよ、滑りますよ、さっきも滑って落ちた方いらっしゃいましたからね!!」と警備の方の注意の仕方が具体的なものに変わりました。
御座の間。
ここは光が入るようになっているので明るいです。いざという時に城主がいるところだそうです。
辰巳附櫓(たつみつけやぐら)。窓が素敵。
ここへ入る前までは戦国期に築造された建物、この先の辰巳附櫓は江戸期に増築された建物。
月見櫓。
窓から眺めたお堀。
赤い回廊が綺麗でした。
これで城内見学はおしまい。
外へ出てきました。
本丸御殿跡から眺めます。
松本城公園を歩いて、お城をぐるっと見渡します。
埋橋と松本城。橋は残念ながら渡れず、ここで引き返します。
太鼓門。
紅葉も綺麗。
二の丸御殿跡から眺める松本城。
名残惜しくもここで松本城とはお別れです。
ここから歩いて城下町へ。
ナワテ通り。
もう少し歩いて中町通り。なまこ壁の土蔵造りの建物が目立ちます。
ここでお昼を食べることにしました。
信州といえばお蕎麦。ざるそばと天ぷらのお昼ごはん。
カフェにも入ることに。
繭蔵だった土蔵をリノベーションしたそうです。レトロな雰囲気。
窓からの眺め。
信州の紅玉を使ったタルトタタン。海太郎はバスクチーズケーキ。
美味しかったです!!
城下町も楽しかったです。満腹で大満足。
駐車場へ戻って、車を走らせます。
日本浮世絵博物館。
酒井家が200年余りに渡って収集してきた浮世絵を10万点所蔵しているとのこと。
柳川重信。
なかなか浮世絵をじっくり見たことはないと思います。
有名な葛飾北斎。ただ、これは精巧なレプリカでした。植物性染料なので、劣化を防ぎ保存していくために普段はレプリカを展示してあるとのこと。
それにしても本物がここにあったなんて!
版画をどうやって制作するのかも映像で流れていて面白かったです。彫り師、刷り師、それぞれに細かい作業の結晶なのですね。浮世絵は構図も素晴らしいと以前に知りましたが、堪能できました。
満足して博物館を出たのですが、ふと横の建物を見ると素敵な建物が!
重要文化財の旧松本区裁判所庁舎。
ところが、開館は17時まで、受付は16時半まで。この時すでに16時40分を回ったところでした。覗いてみたけれど「受付終了」の看板が。
もうダメかあ見たかったなと、この柵越しに見ていたところ、館長さんがわざわざ中から出てきて「見ていかれますか。」と誘って下さいました!!!
せっかく遠くから来られたのだからと。
明治に二の丸御殿跡に建てられ、昭和に移築してきたもの。
裁判所入り口。
慌てているので写真が雑。17時までだし、さっと見れるだけでもありがたいので急ぎましたが、別の男性の方がここから説明についてくださいました。
明治憲法下での法廷を再現したもので、現在とはかなり様子が違っているそうです。(私は裁判所で見たことがないので・・・。)検事が裁判長と並び、弁護士は立場が下。
旧松本少年刑務所の独房。
製糸場。下諏訪町で平成7年まで操業していたようですが、その後移築。
工女さんが住んだ建物。ここで50人ほどが生活していたそうです。
外観。
ここは貴重な建物が集まっている建物の野外博物館でした。まだまだ見所はあるようですが、時間が過ぎていたにも関わらず見せて頂きご厚意に感謝です。
小澤征爾は松本でセイジ・オザワ松本フェスティバルを開催していますし、松本の名前はちょくちょく聞きますが、たくさん文化的な施設があって楽しかったです。市立博物館も移転改築工事も進められていたので、またゆっくり見てみたいですね~。
さて、安曇野のホテルへ向かいます。
暗闇の山道を走ります。
岩でも道に落ちているのかなと思ったら、猿でした!!道の端にはお猿さんの集団がお出迎え。皆で見つめてくれたので手を振っておきました。
ウサギさんも道路を走っています。
無事に18時頃にホテル到着。
ひとまず温泉へ。
そして夕食。会席です。
お酒は長野のお酒、大雪渓の生酒を。
食前酒はゆず酒。銀杏、手長海老、胡麻豆腐、きのこのしぐれ煮、秋刀魚の甘露煮。
信州サーモン。
卵白とおからを使って甘鯛を蒸したもの、絶品でした。
飛竜頭の煮物。
岩魚の塩焼き。
頭から丸かじり。頭はちょっとガリガリしたけれど、身はふっくらでとても美味しかったです。
牛肉ときのこのお鍋。
蕎麦豆腐の餡かけ。
ごはんが出てきて
最後に、メニューにはない甘いもの。
これで夕ごはんはおしまい。
お部屋に帰ってから、松本のお土産屋さんで買った安いお酒を頂きます。ぐい呑みは、同じお土産屋さんで買った松代焼。
海太郎がなぜかこだわって買った松本城をかたどったクッキーとともにコーヒーで締めます。
今日は大満足。