ピアノのお散歩

ピアニスト北中綾子のブログです。音楽やピアノのこと、趣味や日々のことを思いつくままに綴っています。

リサイタル(ポーランド④)

4月28日(日)

 

なんと3時半に目が覚めてしまいました。昨日より更に睡眠時間短い!!でも興奮も冷めずなのか寝られずに1時間ほど本を読んでまた眠る。

 

7時に起きて、ゆっくりとコーヒーを飲みます。

 

9時に朝食へ。いつもの美味しいサンドイッチとクロワッサン。コーヒーを飲んでマリアと10時頃までゆっくり過ごしました。

今夜コンサート後にそのまま別荘へ行くことをこの時知りました(笑)。11時に部屋を引き払うらしく、慌てて部屋へ戻り、今日のドレスの用意に加えて2泊分の荷物を分けてパッキングしました。

 

11時前に鍵を渡して先生宅へ全ての荷物を運び込み、それから13時過ぎまで練習し、その後気分転換に中央広場まで散歩に出かけました。

日曜日だから人が多く賑わっています。

ポーランド食器のお店も覗いてみました。

 

13時45分に戻ってきて昼食です。

豚肉のレーズン煮込み&ライスと、洋梨のコンポート。とっても美味しかった!!

 

14時15分に出発し、20分ほどで会場のWilla Decjuszaに到着しました。

先生と入っていきます。

 

 

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Willa Decjusza(ヴィラ デツユーシャ)

とても素敵な建物!!

 

荷物を置いて、早速リハーサルを始めました。

 

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ピアノはブリュートナーです。

 


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ピアノの正面の部屋にも椅子が並べてあります。

 


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リハーサル中にこのWillaの方が、何か必要なものがあるか、灯りはどうか聞きに来てくれて、ピアノの横のカーテンを開けてもらいました。ピアニストによって好みが分かれるそうです。更に明かりが必要か聞いてくれましたが、窓から差し込む明かりで十分でした。

 


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この建物の周りは大きな公園。

 


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控室として使ったお部屋。

 

16時15分までリハーサルしてドレスに着替えると先生が戻ってこられました。

たくさんの人が聴きに来てるよ!!と驚いて先生が嬉しそうな様子。もう大成功だよ!!と。

まだ弾いてないよ。。。

「音楽が好きで皆聴きに来てるわけだから、綾子も音楽を楽しんで弾けばいいんだよ。」

音楽を楽しんで弾く・・・それのなんと難しいことか!!

 

17時開演。

廊下までお客さんが溢れていて、本当にたくさんの方々が聴きに来てくれていました。

 

<プログラム>

シマノフスキ / マズルカ op.50より第13番~第16番

ショパン / 24の前奏曲 op.28

 

演奏が終わると大きな拍手に包まれ、至福のひととき。Willaの人から大きな花束と、お客さんの女性からピンク花の花束をもらいました。

花束をピアノに置いて、アンコールを演奏します。

アンコールは、ショパン / マズルカ op.33より2曲演奏しました。


18時過ぎ終演。

 

挨拶を終え、マリアの運転で18時半頃出発。

山の上にお城が見えたのが印象的でした。

高速は140キロ制限でマリアも140キロで走ります。

そこまでは記憶がありますが、そのあとずっと寝ていて気付いたら到着していました。

21時ヴロツァンカの別荘到着。

 

花束を花瓶に生けている間に、先生が暖房が働かないことに気付きました。こんな冬の寒さのような室内で暖房が効かなくては大変です。ひとまずマリアがフリースとジャケットを貸してくれて着込みました。

その後夕食になりました。

赤ワインを開けて、皆で乾杯!!

 

でも先生は暖房が効かないのでとっても残念な様子でした。

とりあえず熱いお湯は出ないからシャワーは絶対浴びないようにと先生にもマリアにも言われて(ここで病気になるわけにはいかないでしょ!と)、コンサート後で汗だくなのに仕方ありません。

マリアがベッドのセッティングと、お酒の瓶に沸騰したお湯を入れた湯たんぽを作って布団に入れてくれました。

 

寝る準備ができてから、毛布を被って先生と外に出てみてベンチに座り、色々な鳥の鳴き声を聞きました。

庭は真っ暗で明かりはなく、星がたくさん見えて綺麗。

 

色々とあったけれど、なんとかポーランドへやって来て、今の時点では満足に演奏を終えることができました。

フェスティバルにリサイタルと、ピアノとともに駆け抜けた時間を思い出しながら、寒いのも忘れてそこにじっと座っていました。