ピアノのお散歩

ピアニスト北中綾子のブログです。音楽やピアノのこと、趣味や日々のことを思いつくままに綴っています。

アントワープ(オランダ&ベルギー⑧)

3月26日(火)

 

今日は最後の日。明日も午前中は時間がありますが、丸一日観光できるのは今日が最後です。

張り切って今日も8時10分ホテル出発。

 

 

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ブリュッセル中央駅。

 


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電車は7分遅れで8時40分に出発しました。

 


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途中走るのが遅くて心配しましたが、ちゃんと時間通りに9時半アントワープに到着しました。アントワープは英語読み、オランダ語アントウェルペンです。フランス語だとアンヴェルス。

 


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国の重要文化財という壮大な駅にびっくり。

 


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アントワープ中央駅の外観。なぜか観覧車がありました。

 

トラム(バスやメトロも)一日券を買ったもののしばらくメトロの乗り場が分からず駅をぐるぐる彷徨い歩きました。トラム駅ではクラシックが流れていて優雅な雰囲気。

 

調べてみると、目的地へ行くのに、トラムはフルン広場で乗り換えるとのこと。

 


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トラムだけど地下。

 


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フルン広場。ここでトラムを乗り換えます。ルーベンスの像が立っていて、ノートルダム大聖堂の塔が見えています。

 

 


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10時30分に王立美術館に着きました。

遠足が多数来ていて(小さい子や大きい子)賑やかです。

 


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建物も素敵!

 


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アンソール。

 



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このアンソールの作品は印象的。

 

 


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マグリット

 

 

 


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2階へ上がります。

 


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ルーベンスの絵はここで修復中。集中するので周囲では静かにするようにとのこと。

 

 


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ロダン

 


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ブルージュで見れなかったメムリンクの作品。

 

 


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フォス。

 


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ダリ。

 

 


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ステヴァンス。

 


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ブリューゲル「結婚式のダンス」

 

 


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ボル。

 


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上の階に行くと近代絵画のフロアになっていて、そこでこのモディリアーニの絵がありました。

 

たっぷり堪能しました。

例によって、海太郎は図録を買います。

ただ図録には美術館の全ての絵が載っているわけではないので、自分が印象に残った絵が掲載されていないことがあります。それが分かってくると、絵の説明文を撮ってから絵を撮影しておくようになりました。


13時になったので美術館内のカフェでランチにします。

 

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ベルギービール、ボレケ。

 

 

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クロックムッシュ。パンはぺらぺらだったけど、ホワイトソースがかかっていて美味しかったです。

 

 

 

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王立美術館の前。

さて、中心部まで戻ることにします。


今日は風が止んで寒さはましになりました。

そういえば、アントワープでは、標示などが、フランス語ではなくオランダ語が主になりました。

 


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トラムに乗ります。今度は地上。さっき来たフルン広場まで戻ります。

 

フルン広場の向こう側へ歩いて行くと・・・


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14時 ノートルダム大聖堂!!

 


ここは入場料が必要でした。

英語の説明文をもらったので、それを見ながら番号順に回ってみます。

番号は時計回りなど順にあればいいのに、意図があるのかバラバラで、教会のあっちへ行ったりこっちへ行ったり、また戻ってきたりと、内部を歩き回りました。

 

 


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ベルギーで一番大きなゴシック教会です。

そういえば、夏に旅行すると教会はひんやりしていてその感覚で覚えているのですが、今は暖房が効いていて少し暑いくらいでした。

 


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ルーベンスの最高傑作とされる「キリストの昇架」

 


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これもルーベンスの最高傑作、「キリスト降架」

 

この2作品、日本のアニメ「フランダースの犬」の主人公ネロが見たかった絵です。

フランダースの犬、かわいそうすぎるお話です。

 


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ルーベンス 「聖母被昇天」

また美術館へ来たみたい。

 


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聖歌隊席。

 


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塔をバックに、ここから少し歩きます。

 

 

 

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15時 プランタン・モレトゥス博物館に着きました。活版印刷の博物館です。この建物の前は広場になっていました。

英語の説明本を貸してくれて、それを見ながら見学します。

 


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住居と仕事場としての印刷所がセットになった建物。

 


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地球儀。

 


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モレトゥス家と交友関係のあったルーベンスが描いた肖像画もたくさんあります。

ルーベンスが担当した挿絵や表紙絵もあったとか。

ここでは商人や知識人、文化人などが集うサロンの役割もあったそうです。

 

そして、モレトゥス家はかなり商売に長けていて9代300年に渡り印刷業を営みました。

 


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当時の本。

 


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楽譜も。4線譜。

 


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中庭。

 


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今度は仕事場。帳簿を付けていたところだったっけ・・・。

 


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ここで作成された禁書のリスト。

 


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当時の活版印刷機。最初の印刷技術はワインを絞る技術で印刷に応用したそうですね。どういう仕組みで印刷するのか機械の前で説明を受けた後、実際に刷ってみてくれました。その印刷した紙はもらえました。

フランス語の文章が書いてあり(英語訳は写真に撮っておきました)、プランタンの好きだった“自分が幸せになるためには一生懸命働かないといけない”という詩です。

 

 

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校正の様子。1字間違えたら大変。

 


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印刷所。

 


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何種類ものアルファベットを鏡のように並べて印刷していたそうです。

 


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印刷する時に使った道具。インクを塗り込む。

 

 
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2階に上がります。

 


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色々な文字(言語)を使って印刷していました。

 


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だんだんカラー化してきました。

 

 


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ライブラリー。

 

 

最初は祈祷書など宗教に関する本を多く出版していましたが、時代が進むにつれて、分野は多岐に渡ります。

本が出版されたことで17世紀は科学の知識が人々に広まっていったようです。写本でしか共有できなかったものが印刷物によりたくさんの人の手に渡るようになり、知識が共有されていきました。

本自体が貴重だったことはもちろん、その本により人々が知識を得られるという貴重さを実感しました。

 

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世界地図。印刷も時代が進んできましたね。

 


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世界地図。

 


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日本もあります。

 


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植物図鑑。

 


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思っていたより展示が豊富で、見るべきものが多かったです。もう少し時間をかけたかったところ。

 

さて、来た道を戻ります。

トイレに行きたいなぁと海太郎。トイレそこにあったりして(笑)と私。すると、本当に横にトイレが立っていました!びっくり。

 


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グローテ・マルクトに来ました。

 


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ブラボーの像と市庁舎。

 

 


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16時30分 歩いて、要塞の一部として使われていたステーン城に来ました。

 


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「古代の像」

 


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屋上に上がります。渡し船に乗れるそう。

 


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屋上からの眺め。

 


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そろそろブリュッセルに帰る時間かな。

グローテ・マルクトに戻ってきてビスケット詰め合わせを買ってから、今日途中で見たお菓子屋さんに寄ってみるとまだ開いていて、ケーキを買いました。

 

今回、ルーベンスの家が改修のために見学できなかったのが残念すぎます。

でもルーベンスの家に行っていたら、プランタン・モレトゥス博物館には行けなかったし、アントワープは見所が多くて1日では足りませんね。

 


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1日券を買っていたので、またフルン広場からトラムでアントワープ中央駅に戻ってきました。外に出て歩いてみると駅の周辺はダイヤモンドのお店が多かったです。

 

17時54分 アントワープ

18時40分頃 ブリュッセル

 

外食でグリルのレストランへ行こうかと言っていたのですが、ホテル食にすることにしたので、昨日のスーパーでハム、チーズを買い足し、サラダ、ビールを買ってホテルへ。

 

 

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またレフのブロンズ。このビールともお別れです。

 


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今日は最後の夕食です。

スーパーでも、ハムとチーズとパンは美味しい!!

 


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今度はブラウン。ワイングラスで。

 


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アントワープで最後に寄ったお店で買ってきたケーキ。奥のはフランボワーズとピスタチオ、手前のはナッツの土台に何かのクリーム。

見た目はこんなに可愛いのに甘さがなく、ベルギーなのにちょっと残念でした。ナッツの部分は美味しかったです。