ピアノのお散歩

ピアニスト北中綾子のブログです。音楽やピアノのこと、趣味や日々のことを思いつくままに綴っています。

ブリュッセルでアールヌーヴォー(オランダ&ベルギー⑥)

3月24日(日)


今日は初めて一度も目覚めずに8時間ぐっすり眠れました!


朝食は部屋でいつもの通り。

今日は少しゆっくり出発なのでコーヒーも飲みました。


8時45分出発!

ホテル近くのトラムに乗ります。トラムと書いてたから地上かと思ったら地下でした。

 

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オルタ駅に到着。

 

歩いてアノン邸を目指します。

早く着いたのでたぶんスタッフがちょうどご出勤されていた時でした。アノン邸のシャッターも開きました。

ともかく、まだ時間があるので周辺を散歩してみます。

 

 

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キューバの大使館を見つけました。

 


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もう少し先まで歩いてみます。

 


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スロバキアの大使館。ポルトガルも見つけました。


この辺りで折り返します。

 


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10時にアノン邸へ。

 


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素敵な曲線。

 

英語の解説をスマホで読み取って聞けます。

 


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うわーーー!!!

 


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入った瞬間から素晴らしい!!!

この絵の二人はアノン夫妻を表したものです。

 


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ギリシャ神話から。

 


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出窓。

 


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これは薩摩の壷。

 


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フィボナッチ数列に従って床から天井までお花が並んでいるとのこと。

 


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この邸宅は、アノン夫妻が50代の終わりに差し掛かった時期に建築したので、夏の終わりがテーマとなっているそうです。

贅を尽くしただけでなく、非常にテーマ性の高い、意味を持たせた邸宅。

 


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海太郎はずっと英語の解説を聞いていて、聞くのに飽きた私はここのベンチに座って部屋を眺めていました。だから目に焼き付いています。

 


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ここは女性のための部屋。壁紙が白なのは服を来た女性が美しく映えるようにとのこと。

 


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天井も!

階段の手摺りも魅了されます。

 

 


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2階へ上がります。



 


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小部屋になっていました。

 


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2階は色々な資料が並べてありました。

これから家の修復も進むのでしょうか。

 

 
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銀食器。

 


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アールヌーヴォーのグラス。


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オルタのデザインの家具。アジア風。

 

1時間も堪能しました。

次は近くのオルタ美術館へ。

 

 

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11時15分にオルタ美術館に来ました。こちらはベルギー唯一の日時指定の要事前予約で、日本でオンライン予約済みです。

 


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入り口。

私は2回目なのにほぼ覚えていません(笑)初めての気持ちで入ります。

 

撮影は禁止でした。

英語の説明文を読みながら見学です。

 

オルタが自身の邸宅と建築事務所として建築、その後増築。割とすぐに売られてアパートになったそうです。

当時はアールヌーヴォーはあまり価値があるものと理解されていなかったとのこと。

保存されるようにこの地区が買い取ってからは、朽ちたものを修理したり、オリジナルの壁紙が鏡の後ろから発見されたのでそれを元に修復したり、オルタ作の家具を購入して集めてきたりして今の姿に。

そうそう、北斎の浮世絵も壁にかかっていました。

今は世界遺産です。

 

内部は少し複雑なので、係の方があちこちで案内してくれます。まず入り口ではオルタの生涯の紹介などがあり、この家の修復の様子がアニメーションで流れていて、予習。

地下室を見てから、階段を上がり、ダイニングへ。ベランダに繋がる広々ダイニングで、装飾の美しさに惚れ惚れしました!!

うねうねが大好きな私は、アノン邸に続き、装飾のえがく美しい曲線に見惚れてしまいます。

居室などを順に見学し、最上階まで上がると屋根が素敵で、最後に降りてきてキッチン見て終わりでした。

 

撮影禁止だったのにここでは図録のようなものは売られていなかったので、絵葉書を何枚か買いました。

 

13時になり、オルタ美術館近くのカフェでランチにします。

 

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ヒューガルテンのビールにレモンが浮いていました。

 


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クロックムッシュ。あれれ、ホワイトソースはかかっていなくて、ハムチーズのホットサンドでした。

添えてあるルッコラも美味しかったです。

 

天気があやしくなってきましたが、アールヌーヴォー散歩に出ます。

 


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ソルヴェイ邸は修復中で外観がわかりません。

ここも事前予約のみで見学できますが、日程がかなり限られていて今回は予約が取れませんでした。

 

 

 

 

 


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シャンベルラーニの家と、ジャンセンの家はお隣同士。

内部見学はできなくて外観を見るだけです。

 


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その前の道路。

 

 


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アンカール私邸。

 

 


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アンカールの文字がありました。

 

 

今日は強風で寒いです。

天気予報も降水確率0%で朝は晴れていたのに、雨が降ってきました。うっかり傘は持ってきていなかったので濡れながら急ぎ足。


さっさとスマホで調べてトラムに乗って、ロワイヤル広場へ向かいます。

 

 


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14時半、楽器博物館へやって来ました。ここもアールヌーヴォー。

 


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楽器博物館の前からの眺め。どんよりすぎる。

 

オーディオでその楽器の演奏が聴けるので、説明と照らし合わせて聴きながら見学します。

 

 

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バグパイプ系の展示がかなり多かったです。

 


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このふわふわもバグパイプ

 


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ぐにゃり。

 


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これも楽器。何人も一緒に演奏するのでしょうね。

 


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ここは2階。

 


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ピアノだけど鍵盤が2段。

 


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ベーゼンドルファー

 

浜松の楽器博物館の方が、楽器の種類毎にはっきりと分けて展示してあり、展示として分かりやすいし収蔵品もなかなかのもの。大阪の国立民族学博物館もアジア系は豊富。

初めて来た時はここの楽器博物館に感激しましたが、色々知るとそれと同じ感激はもはや感じられなくなってくるものですね。

 

それでもゆっくり見て17時閉館間近になりました。


近くのノートルダム・デュ・サブロン教会はまだ開いているので行ってみます。

 

 

 

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後ろ側が見えてきました。

 


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横。

 


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正面。ここから中に入ってみます。

 

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昨日の教会と同じくゴシック様式ですが、こちらの方がコンパクトです。

座ってゆっくり見渡します。

 


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ここもステンドグラスが綺麗です。

 


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教会の後方。

 


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さて、歩いてホテルへ帰ります。

雨が止んでいることを期待したのにまた降っていて、少しずつ雨宿りしながらなんとかホテルへ帰りました。

 

ホテルの部屋で少し休んでからレストランへ。

今日は初めて夕食は外食することにして、レストランへ行きます。さっき雨の中ですがお店を確認しておきました。

今度は傘を持って出たのに、雨は降りませんでした。持ってない時に限って降るんですねぇ。

 

ホテルから10分くらい歩いて、イロ・サクレ地区内のレストランへ。

 


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白ワインにしました。横に置かれているのはパン。

 


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鱈のソテーとマッシュポテト。鱈が豪快(笑)

味は美味しいけど、もうちょっと変わったお料理にすればよかった・・・。

 


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海太郎のは鰻のグリーンソース。

鰻がこんな形に(笑)ハーブが効いていて美味しかったです!これは日本で食べられない味。

フライドポテトはベルギー発祥だそうですね。

 

海太郎と半分ずつ食べました。

 


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レモンのクレームブリュレ。これ、日本では2人分です。

 


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海太郎はラムババ。こちらも2人分の感じ。

デザートも半分ずつ食べましたが、美味しかったです!

 

レシートを見て、白ワインには21%の税金でびっくりしました。ビールとメインとデザートだけですが・・・まあ値段は見ないことにしましょう。


20時半頃ホテルへ戻ってきてコーヒーを飲みました。

アールヌーヴォー楽しかったです。


寝る前にポリーニ死去のニュースを知りました。R. I. P.