ピアノのお散歩

ピアニスト北中綾子のブログです。音楽やピアノのこと、趣味や日々のことを思いつくままに綴っています。

閑谷学校(岡山)

2020年3月に岡山1泊旅行した時に時間がなくて行けず、心残りだった閑谷学校へ行ってきました。

 

早起きして車で向かいます。途中、山陽自動車道のトンネル事故の影響で通行止めになっていて国道2号線へ迂回しなければならず、時間がかかりました。ちょうど岩手にいたので、その事故のことを知らなかったのでびっくりしました。

 

 

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到着。

 


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ここで雨が降ってきて傘を取りに車に戻りました。

家を出た時は晴れていて、ここへ近づくにつれてだんだん空が暗くなってきましたが、雨が降るなんて予報だったっけ?

いくらなんでもこれだけ雨に好かれると、お祓いした方がいいんじゃないでしょうか。テンションダダ下がり。

 


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石橋を渡ります。

 


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校門が見えてきました。

 


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すぐに目に入ったのはこの石塀(せきべい)。

 

受付で入場料を払って敷地内へ入りました。

 

 


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校門。「閑谷学校」の文字がありますね。

 


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色々な門がありますが、ここが正門でした。

 


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さっきも見た石塀。この石塀は大きな敷地の学校全体をぐるっと囲っているそうです。

 


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講堂。350年ほど前の江戸時代に建てられた国宝です。そして日本遺産第一号。

最古の庶民のための学校でした。

 

瓦は備前焼!!敷地内の登窯で焼いたそうです。

東の東照宮、西の閑谷学校とのこと。日光東照宮は煌びやかですが、閑谷学校はシンプルの極みと。

床下は和製セメントで湿気を防いでいます。そして屋根の下には細い管が出ていて排水されるようになっていて、その排水システムのお陰で瓦もすぐ乾くそうです。

 

 


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講堂の隣には小斎。藩主が訪れた際に通された部屋。なんだか質素ですねぇ。

 


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講堂に入ります!

 


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美しい!!!

 


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講堂から見た校門。

 


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学校とは思えない。

10本の欅の柱、拭き漆の黒光りする床。窓の光が反射していてとても美しいです。

 

 


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廊下から別の部屋に繋がっています。

 


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入っていきます。

 


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習芸斎。ここで農民達も学んだそうです。

 


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飲室。

先生や生徒たちが休憩した部屋。

 


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ぴかぴかの床の美しさに何度もうっとり。

 


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廊下。

 


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激しい雨になりました。

呆然と眺めていると、施設の方がなんと「傘はお持ちですか」と歩いて来て下さいました。

置いていた靴も濡れたのですが、濡れないところを案内してくださいました。

 


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雨宿りしている時に眺めていた飲室門。

 


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入ったところではなく、案内してくださった飲室の出口から出てきました。

 


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資料館へ向かいます。右側は防火壁の役割の火除け山。

 


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ここは校厨門。

 


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資料館。明治38年に建設されたままの姿。

 

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江戸時代の建築物とは明らかに違いますが、こちらも素敵です。

 


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資料館には、この学校の成り立ちから始まり歴史が紹介してありました。

藩主の教育への強い思いが学校になったこと。その藩主の遺言により、更に敷地を購入して広げ、今の形になったこと。その時に茅葺きの屋根が、現在の備前焼の瓦になったこと。

ただ残念ながら藩主の長男はそこまで教育に意義を見出さず、父に学校を手放したい旨を伝えていますが、父である藩主は規模を縮小してでも、そして私財も出すので学校は続けてもらいたいとの返事を出しています。

実の息子には教育が伝わらなかったのか、それとも伝わらない人には伝わらないものなのか、考えさせられますねえ。

 

 


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学房跡。

 


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山に囲まれた広い敷地です。

 


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もう一度美しい講堂を眺めます。

晴れていれば・・・悔しい。

 


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校門の真裏から。鯱が載っています。

 


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聖廟。

 


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孔子像が安置されている一番重要な建物なので、一番高いところにあるそうです。

 


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一周回ってみました。

 


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ここから見た校門。

 


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隣の閑谷神社へ。

 


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閑谷学校創始者池田光政を祀っています。

 

 


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横からも見てみました。

 


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聖廟の屋根も見えます。屋根も本当に美しい!

 


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講堂と校門。

 


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何度見ても・・・。

 


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石塀の端っこ。

石が隙間なく積み上げられた、かまぼこの形。

 


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少し車で走ったところで、石門跡がありました。学校から1㎞ほどの距離です。江戸時代には3.3mの高さがあったそうですが、今では頭の部分しか見えていません。

 

 

 

カンカンに晴れてきました。

閑谷学校にいる時だけ雨。

 

さて、ここから伊部に向かいます。

3年半前に訪ねてお皿を買った窯元さんのところへ。

 

行ったのはコロナ禍に入る頃でしたが、観光客も出入りがあり明るい雰囲気だったのが、今回は門は開いているものの玄関は閉まっていてインターホンを押すシステム。

奥様が出て来られて電気を付けたり用意してくださいました。

 

お皿やぐい呑みを選んで購入。

少しお話していると、お言葉の端にはやはりコロナ禍の影響を感じました。最大の影響は創作意欲でしょう。コロナ禍に入って後、大きな窯での窯焚きは行っていないとのことでした。ただ小さな窯でのお皿を焼いたりは行ったとのこと。

やっと主人のスイッチが入ったからこれから創作に力を入れてくれるだろう、というお話でした。

 

また来たいと思いました!

 


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お昼はコンビニ弁当だったので、近くのカフェで一休み。備前焼のお皿で出してくれました。このまん丸コーヒーカップが緋襷の模様の現れ具合と共に素敵で、見惚れました。

 

伊部駅の2階にある備前焼伝統産業会館に行って、更に備前焼を眺めました。

窯元巡りも面白いけれど、一同に作品が並ぶと窯元の違いや特徴も分かって面白かったです。

ちなみに駅の隣にある備前焼ミュージアムは建て替え工事中でした。

 

帰りも渋滞に巻き込まれて予定より帰宅が遅くなりました。

 


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今日買ってきた備前焼のお皿(手前)、奥のお皿は2020年に買ったもの。

もはやごはんとは呼べない適当な晩ごはん。茶色いし(笑)