10月16日(金)
8時半ごろから少しだけ先生の家で練習して、フロリアンカホールへ。先生宅からホールまでは公園を通り抜けて歩いて12分くらいです。
今日は10時から1時までの3時間のリハーサルですが、誰も来なかったので1時半まで弾きました。
明日のコンサートのイメージをしてから帰り、遅い昼食の後、軽くまた散歩に出かけました
町をぶらぶら歩いているだけで気持ちがいいです
今日は暖かくていい天気
日本での仕事や諸々と全て断ち切ったところにいて、音楽にだけ浸れるとても贅沢な時間です
疲れないようにして早めに帰り、また夕方練習し、明日に備えました。
10月17日(土)
日本でリサイタルやコンサートだと(お昼間のリサイタルも多いのであまり本番まで時間もなく)、家でちょっと弾いて、用意して、電車に乗って出かけて、ホールでリハーサルして…と忙しいですが、今回の開演は19時&移動時間いらない分ヒマです。
時間あるからといって弾きまくるのも疲れるだけなのでほどほどにしておかないとと思うのですが、かといってお昼寝するほど余裕もなし(笑)
今日は家に誰もいないので誰と話すわけでもなく、なんだかソワソワしつつ、ダラダラ過ごし、時間になったので張り切って用意して出て行く瞬間に1時間早かったことに気付きました
もう用意終わったんだけどなぁ…余った1時間またダラダラ。
早めにホールに行くものの、もうリハーサルも終えて(とにかく疲れを防ぐために、ちょろっと弾く程度に強制的に留めておかなくては、と思っているのです)、またぼんやり音楽を聴いたり。
このダラダラ時間はかえって良くないですねぇ
気持ちがリラックスしているわけでもないのに持て余しているわけですから…別の意味で疲れそう。
仕方がないのでお菓子を食べました。
それにしても天気が悪いですね、リハーサル中に大雨になりました
さて、ポーランドでは開演時間が遅れるのは当たり前です。10分くらい遅れても平気。“開場時間”とはっきり決まっていないのでお客さんもギリギリに来てゆっくりしていますし、様子を見てそろそろ始めようかとなるので、この微妙な時間のズレも本番モードに調子を合わせにくいところです(笑)
まぁ、知っていれば10分遅めにテンション上げればいいし。
・・・・と思っていたら、今日は時間通りでした
ラジオ等でも宣伝されたらしく、なんとホールは満席
先生や友人はびっくりしていました!!
休憩時間中にピクル先生が楽屋へやって来て、「ところでアンコール何弾くの?」「あれ?最初トロイメライでしょ?」「こんなにたくさんお客さんいるんだよ、トロイメライはやめて(ショパンの)ノクターンを(2曲)順番に弾きなさい」
え・・・!?
1曲は始めから弾くつもりだったのですが、念のためにもう1曲今日弾いておいてよかった
2曲目のアンコールを求める拍手に感激しました
(パチパチパチではなくて、会場全員一緒にタンッタンッと揃えて手をたたくのです)
ところで、何回やってもコンサート本番に平気になるわけではなく、大きなコンサートは恐怖と向き合わなければなりません。練習量に比例する自信も感じつつ、その間で揺れます。
また、今回大きく宣伝されているのは事前に知っていて、かなりのプレッシャーでした。
舞台で演奏する限りこういうことがなくなることはないなと、ホールへ向かって歩きながら改めて感じたことでした。
でも、結局この気持ちが強い集中も生み出すので、緊張はとても大切なことです。
本番に合わせて如何に緊張できるかが(「あがり」ではありません!)、気持ちを高めて心身共に一番いい状態へ持っていけることにつながるのです。
とにかく、クラクフでの大切なコンサートを終えました
心配だった時差ぼけも大丈夫でした
終演後は懐かしい友人達が会いに来てくれました他にも知らない方々も挨拶に来てくれて、嬉しかったです
色々挨拶したりしていると終わったんだと実感する瞬間ですね
先生宅に帰ってからワインで乾杯でした~~
先生もイタリアでコンサートを前日に終えてこられたので、お互いに乾杯です。
それしにてもこんなに記念すべきコンサートだったのに、バタバタと帰ってしまい終演後の写真が1枚もないのが残念です
宮殿のようなフロリアンカホール。
お客さんは右側のドアからホールへ入って行きます。
楽屋として使われる部屋。ちょっと暗いのですが、赤、青、金と色とりどりのこの部屋も素敵です。
左のドアから舞台へ出ていきます。
リサイタルのポスター。写真では大きさが分かりにくいですが、とっっても大きいです!!今は壁に貼ってますが、保存に困るくらい。白地に金色の文字で綺麗です。