朝は6時起き。旅行中は張り切って気持ちよく早起きできます。
そして温泉へ。露天風呂はさすがに寒かったです。
身支度を整えてから朝食へ。
朝食会場。朝からリッチな気分。
朝食。
旅館「北門屋敷」の門構え。
散策に出かけます!
旅館がある通り。
萩で一番長いとされる白壁。
堀内鍵曲(ほりうちかいまがり)。
道を直角に曲げることで突き当たりに見えるため、敵の侵入を防げます。
また、この辺りは「土塀と夏みかん」という萩を象徴する景色が見られるところ。夏みかんは萩の名物ですね。
藩政時代の石垣の上に、明治期の石垣が積んであり、左側の白い壁は最近修復保存されたもの。様々な時代の壁が重なっています。
口羽家住宅。この表門と母屋が重要文化財です。
日本海に流れる川が見えます。このような景色のいい場所に建つ住宅はここだけとのことでした。
お庭には樹齢250年の松も。ご当主さんは近くにお住まいだそうですが、これだけのものを受け継いで守っていくのも大変なことなのでしょうね。
台所。
樹齢300年だったかな。立派です!
指月山も見えます。
橋を渡ります。ここから遊覧船に乗れます。
旧厚狭(あさ)毛利家萩屋敷長屋。
長い!代表的な武家屋敷長屋。
中間部屋もあります。
屋根がすごい。
萩城へやって来ました。指月公園として整備されています。
大きな石の立派な石垣。
このお城跡も石垣しか残っていません。
天守閣跡からの眺め。
指月山です。
お茶室もありました。
お茶室の前の庭園。
指月神社への参道で、ミドリヨシノが咲いていました!萩市に2本しかない幻の桜。この樹はそのうちの1本です。ガクが緑色なことからこの名前になったそうで、山口県の天然記念物に指定されています。
桜も咲いています。前日が暖かかったので、一気に咲いたとのこと。
二の丸土塀。
この門の外は日本海です。
今日は雨予報だったのですが、雨は降ったり止んだり、降っても小雨で、天気が悪い中では運がよかったです。
北門屋敷まで戻って車を出します。ついでに暑すぎたので薄着に着替えました。
車を駐車場に停めて、お昼ご飯をどうしようと話していた時に見つけたカフェ「異人館」。
朝はたっぷり食べたし夕食は会席が待ってるし、お昼ご飯の代わりにお茶にしようと入ってみました。
コーヒーとモンブランケーキ。コーヒーはサイフォンで淹れてくれます。
思いがけず素敵なカフェに入れて大満足。
萩市内にもかつてはこのような喫茶店は他にもあったそうですが、現在はここだけになったとのこと。リフォームもしたそうです。
ここからは観光の中心部へ。
どこを歩いても風情があって素敵です。
高杉晋作の家にやって来ました。
受付に人がいなかったので、料金を置いて入りました。家には上がれないので、外から見るだけです。
家の内部。
29歳で病死。その後も妻は「高杉晋作の妻」として生涯過ごしたとのことです。
菊屋横丁です。
重要文化財の菊屋家住宅。日本でも最古の属する町屋。
重厚な門構え。
家の内部。かなり大きなお家です。
来客の駕籠を置いた大きな石が置かれています。
ここは来客を通すところ。石に手洗いがついていますが、自分では届きません。お客の偉い人は手を出すだけ、お付きの人が水を汲んで手にかけてあったそうです。
また、縁側には桧が敷いてあるのですが、商人は贅沢を禁止されていたので、それを隠すために上から杉を張ったとのこと。ここはそれがよく分かるようにしてある場所です。
菊屋家は萩の総合商社のような役割だったそうです。
立派な木組みの屋根。
イギリスの銀食器。この時代に手に入れたとは!細工の細かい食器でした。
外観。
ソテツがあちこちで植えられています。
蔵にも入れて、千両箱を拝むことができました。
菊屋家を出たところから眺めた菊屋横丁。なまこ壁。
向かいの久保田家住宅にも入ります。
お雛様がずらっと並べられて壮観ですね。600体あるそうです。萩では4月3日まで飾っておくとの説明でした。
これだけの雛人形を飾るために1月から用意するので寒くて大変だというお話でした。
欄間の細工が美しい。
お内裏様の冠に十字架が・・・キリシタンです。
初めて見ました、御殿のある雛人形。京都の影響だそうです。
隠し扉には階段が!ここの2階は通常上がれないのですが、見せて下さいました。
お公家さんを隠した部屋だそうで、立派に造ってあります。
桧の一枚板。贅沢です!
さきほどの菊屋家は杉を張っていましたが、ここは隠さなくてよかったのでしょうか。
萩は町歩きをしているだけで楽しい。
木戸孝允住宅に入ります。
かっこいい木戸孝允の写真もかかっています。170センチを越えていたそう。
中央には萩の古地図。江戸時代と形を変えていない町の様子がよく分かります。
木戸孝允は子供の頃桂家に養子に行ったが養親はすぐ逝去したので(それを見越して養子にいった)、実家の和田家に戻ったものの桂小五郎であったと。
この頃は何より「家」が大事だっとのお話でした。
お庭も。
疲れたのでちょっとおやつ。
町歩き楽しい!
帰りがけに歩いていてふと見つけた青木周弼旧宅。日本屈指の蘭学者とのこと。
昔の通りの様子。
周弼の実弟の研蔵の養子になった周蔵(一字ずつもらった名前)はドイツ人貴族の娘と結婚し、その写真もありました。
土蔵床下から見つかった一分銀も展示してありました。
こちらのお宅でも養子の話が出てくるので、杉家とは吉田松陰の関係のお家よね、と整理すると、様々な家が繋がっていることが分かります。「家」が大事、「家柄」が大事の時代だからこそ守り継がれていけたこともあったのでしょうね。
ここで観光は終わりで、車で移動します。
青木周弼旧宅のガイドの方に教えてもらった松蔭の丘から萩全体を眺めたかったのですが、行けそうだけどちょっと時間がギリギリになる、と迷ったけれどもやめました。
萩を去る前に寄った藩主の御座船を格納した旧萩藩御船倉。ここまで海だったのですね。
ここから湯谷湾温泉の旅館を目指します。
ナビに右と言われているのに左に曲がって戻れなくなった海太郎にぶーぶー文句を言いつつ、無事に「楊貴館」に到着。
リビングもあるお部屋。
海が見える最上階の角部屋です。
お天気がよければなあ。
さて、ウェルカムドリンクを飲める日本酒バーへ。
海を見ながら日本酒バーでウェルカムドリンクの日本酒を。
私は「貴」と「獺祭」
海太郎は「東洋美人」と「獺祭」です。
そして温泉へ。
お湯がとろとろで良い温泉でした。
それから個室での夕食。
楽しみでした!
お刺身。ハマチ、鯛、イカ、まぐろ。もう一種類はなんだったか忘れました。
むかご真丈。
アワビの明太子焼き。パリパリの蓮根煎餅。かますのもろこし焼き。
鰻の羽二重蒸し。銀杏や百合根などが効いていて、おくらのとろろが掛かっていていました。
真河豚の唐揚げ。鱧の磯辺揚げ。海老芋や獅子唐の揚げ物も。
雲丹釜飯。
なめこの入った赤だし。
デザート。チーズケーキ、プリン。
これで晩ごはんはおしまい。
さて、ここからは、お部屋呑みと行きたいところ。
じつは、日本酒バーは20:30まで、でも食事は19:00開始だったので間に合いません。そこで、食事前に、閉店時間を過ぎてもお酒をテイクアウトできるのか尋ねてみると、閉店して暗くなってはいるだろうけど、係の人はいると思うので声をかけてみてとのことでした。
食事の後に行ってみると、係の方がわざわざ待っていてくださいました!
なかなか酔っ払っているけれど、これは頼まなくては!
私は東洋美人とカネナカを。
夜の日本海を眺めながら、ゆっくり飲みました。