大阪国際室内楽コンクール&フェスタ2023が住友生命いずみホールで開催され、トリオ部門の譜めくりの仕事を友人から頼まれて行ってきました。2次予選と本選の担当です。
私はポーランドでトリオを組んでいたので、懐かしくもあり、あの時の室内楽の雰囲気をまた感じられると思って楽しみでした。
会場のいずみホール。
まずは2次予選でのトリオの譜めくり。
譜めくりはかなり神経を使いますので、演奏を堪能するわけにはいかないのですが、それでも側に座っているからこそのエネルギッシュな演奏を間近に感じました。
読売テレビのビル内で行われるコンサート。予選を通過できなかった団体によるコンサートがコンクールの合間に開催されていたので、こちらにも行ってきました。アメリカの弦楽四重奏団、素晴らしかったです。
本選で担当したトリオは楽譜がタブレットでした。私はタブレット楽譜の譜めくりは初めてなので、ピアニストにめくり方から教えてもらいました。
ちなみにタブレットの楽譜では、左足でフットペダルを踏んで自分でめくることができますから、弦楽器奏者はそうされています。ピアニストもフットペダルでめくれますが、両足をピアノのペダルで使った場合には操作できないなどで、譜めくりを頼まれるピアニストもいるのですね。
紙の楽譜は、タイミングよく立ち上がり、手を伸ばして楽譜を掴んでさっとめくるという準備も含めた動作が必要ですが、タブレットは立ち上がってタップすればいいので簡単です。
その代わりタブレットは1ページしか表示されないので、めくる回数は単純に紙楽譜の2倍あります。
さて、本選はリハーサルからカメラが回っています。
2次予選とはまた違う雰囲気。
本番ではピアニストの演奏に合わせてタイミングよくさっとめくる!私まで一緒に音楽をやっているつもりになり、呼吸を合わせて譜めくりにも熱が入ってしまいました。
それから、室内楽のコンクールはまたソロとは違いますね〜。
客席でも演奏を堪能しました!
色々なことを経験でき、音楽をすることに刺激を受け、深く感銘できた機会でした。
私もこのエネルギーを分けてもらって、これからまた新しいプログラムを考えてピアノに向き合っていこうと思います。